飛騨の有名なブーランジェリーで修行した施主さんからの依頼でした。1/3 HAMBURGER FACTORYさんの店舗コンセプトに共感して頂いたとのことで、施主様とは最初から同じ方向を向いて進めることができました。
グラフィックはネーミングから施主様と議論を重ねて屋号をNiCONEと名づけ、ソリッドな書体のオリジナルタイポグラフィーのみでつくりました。
今回はトータルプロデュース案件だったので店舗デザイン(コーディネート)をブルーとウッドと真鍮に統一。パン屋には珍しいブルーと真鍮をキーカラーに置くところがブランディングの要だと思いました。はじめは奇抜な色使いに現場がザワつきましたが施工業者さん設計士さんに描いた想いを説明し納得して頂いきました。明るくてナチュラルで誰もが入りやすい雰囲気づくりを心がけてデザインし、個性はあるけど親しめるお店を目指しました。
建物のコンセプトは「待ち時間のデザイン」を取り入れ、店舗入り口の前に大きなウッドデッキをつくりました。店内が混雑したとき、外に行列ができても待ち時間を日陰で座って過ごすことができます。我々グラフィックチームと建築チームがブレストを重ねお客様に新しいベネフィットを実感してもらうこと、それが今の僕たちのクリエイティブスタイルなんだと感じたお仕事でした。
モリモトシンゴ