ボスコイズム

0001-Technical

Macintoshとぼくの関係とこれからの話

 

 1984年1月24日、米アップルがパソコン「Macintosh(マッキントッシュ)」を発売。僕と同じぐらいの長い年月を生きていることになる。だが田舎で育った僕はMacintoshの存在なんか知る由も無く、初めての出会いは17歳だった。Windowsに高校で触れたことがあるぐらいだったのでMacintoshなんぞ未知の領域だった。当時はなんとなくデザイナーだからMACだ!的な安易な感覚で愛用していたが、印刷屋も製版屋も新聞社もWEB業界もWindowsだったしAdobeのアプリケーションだってWindowsに対応してた。今思えばWindowsで仕事をしていても問題無かった気がする。ただプロダクトの面白さと少数派の自己満だったのかもしれない。MACを心から便利だと思ったのはiphoneが発売して実感した互換性でしかない。

 

 先日ある仕事で昔のMacintoshのパーツをリメイクしてサイン照明をつくってみようと1989年に発売した中古のMacintosh SE/30を仕入れてみた。当然古い年式のマシーンなので使ったことは無いが懐かしいレインボーカラーのアップルマークに胸キュンだった。これは同世代には共感してもらえる感情だと思う。

 

 プロダクトデザインとして時代を現し、この無骨で可愛げのあるフォルムこそ僕の好きな機械の風貌なのだと思う。初代ファミリーコンピューターやラジカセや自動車…この世代のこんなプロダクトはこの世代にしか無い。恐る恐る分解してみると今は亡きブラウン管が全貌を現し、80年代のSF映画に出てくるような嘘みたいなメカメカしさがスキッと角ばった外観とのギャップに感動した。僕の大好物だ。マスターグレードのガンプラみたいだ。もう少しで死ぬとこだった。

 

 Power Macintosh G3 DTから始まりiMacを経て間を割愛し、今はMacBook Proを愛用している。共に幾多の困難を乗り越えてMacintoshとはもう25年の付き合いだ。


そろそろMacを捨ててSurfaceに鞍替えしようかと思っている。

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