ボスコイズム

0002-bangkok

曼谷「あの日行けなかった卒業旅行。」

 

 

学生時代に卒業旅行で行くはずだったタイ バンコク(曼谷)。ちょうどコロナが流行り出した時期で中止になってしまっていたが、4年越しに友人と訪れることができた。

 

 

タイに到着し、まず驚いたのが交通量の多さ。車やバス、その間を縫うように走る大量の原付、これぞまさになカオスな光景にテンションが上がる。

 

タイでやりたかったことの一つが、トゥクトゥクに乗ること。観光地に近づくにつれ、たくさん走っているのを見ることがでた。トゥクトゥクは観光客向けの乗り物。お客の視線を集めるためにそれぞれが個性を出している。青やピンクなど、とにかくド派手に装飾するもの、爆音にするもの、座席に大きく「VIP」とかかれたものなど様々である。

 

 

翌日。この日はタイの三代寺院の1つであるワット・ポーに向かっていた。季節は2月。しかし、バンコクは30度を越える炎天下。へとへとになりながら道沿いを歩いていると、若いタイ人2人組に声をかけられた。怪しい客引きかと思い、警戒しながら話を聞いていると、どうやら大学生らしい。英語を勉強するため積極的に外国人に話しかけていて、今から向かうワット・ポーは、昼休憩のため13時まで休館していると言っている。

 

観光地なのに昼休憩があるのかと思いつつ、行き場所に困っていると、学生の1人が、おすすめのボートツアーを紹介してくれた。驚いたことに、その説明がとても分かりやすく、乗り場までの行き方、所要時間、チケットの買い方、価格など、ガイドさながらに事細かに教えてくれた。さらに、その辺に停まっていたトゥクトゥクを勝手に捕まえ、気が付けばボート乗り場まで爆走。思ってもみなかった形でトゥクトゥクに乗ることができた。

 

 

ボートツアーはとてもいいものだった。ほんの小一時間で中心地から離れた河川を一周。有名な寺院など10箇所以上をボートの上から見ることができた。

ボートは小型で、後ろに馬鹿デカいエンジンを搭載。船長のおじさんは狭い用水路をハンドル一つで器用に運転していた。

 

 

バンコクの交通でもう一つ紹介したいのがローカルバス。市内の至るとことを走っていて、30分乗車しても数十円程度と激安!トゥクトゥクが400円〜600円程度なので、バスの方が断然お得。乗り方は難しいが、覚えてしまえば移動に困ることはない。

ルートによって、決められた番号が書かれたバスが走っており、乗務員さんに行き先を伝え、その場で支払うシステムだ。

 

 

様々な乗り物にのることができたバンコク卒業旅行。特に危険な目にも合わず、無事に帰国することができた。

 

最後に。実はこの旅には、とあるミッションがあった。

 

海外を旅する度に、うちの社長からミッションが与えられる。通称「モリモトミッション」だ。今回の内容は「美女と2ショット写真を撮る」だ。前回オーストラリアに行った際も同じ内容だったが、僕は失敗した。

 

このミッションが僕を苦しめる。

 

観光を満喫したいのだが、どこに行くにしてもこのミッションのことが頭の片隅にまとわり付く。僕はビビリだ。

刻一刻と帰国の日が近づく中、観光客向けの大きなデパートを散策していると、ついに見つけた!カバン売り場の定員さんだ。誰が見ても美女だと言ってくれるはずだ。僕は勇気を振り絞り、ことの経緯を説明。無事に2ショットを撮ることができた。(ニヤけた表情が恥ずかしいのでお見せすることはできない。)

 

広田

一覧へもどるRETURN