gallery B組の「B」は渺(びょう)という文字のイニシャルで「きわめて小さい様」という意味があり
当ギャラリーの狭い空間を意味しています。
そしてこの渺と言う文字にもうひとつ渺を繋げて渺渺(びょうびょう)と読むと
「深く果てしない様」を意味する全く逆の言葉になります。
これは小さなものを大きく、大きいものを小さく変換する日本人の美意識に似ています。
茶室、盆栽、枯山水のような日本人特有の「世界観の変換」をギャラリーとして体現します。
石川県金沢市の市街地にあるせせらぎ通りに期間限定で誕生した
渺渺たるgallery B組は表現者の意識を広く深く伝える場所です。
開催中
能登海帰線 2024年8月17日〜9月1日
沖崎 公亮 Instagram @ksok_1999
広田 芳樹 Instagram @hiro_caran
「能登海帰線」とは僕の地元である能登に帰りたいという気持ちと、「回帰線」という言葉をモジった造語です。
今回震災に遭ってしまったものの、多少姿を変えつつもそこに存在し続ける海はいまだに美しく、何度見ても飽きることのないこの景色が悲観的な目で見られてしまっている現状を、この展示を通して少しでも払拭できればと思い企画しました。